壁紙(クロス)選びはお店でだって重要です!!
今回は「内装デザイン」のしくみです。
前回の「壁紙」のつづきのお話しをしたいと思います。
珍しくつづきものです・・・。(すいません・・・。)
前回の「内装デザインのしくみ。-壁紙編その1-」を読んでいただくと、より分かり易くなると思います。
ご興味のある方はどうぞどうぞです。
さて、今回は壁紙の何についてかというと「色」についてです。
色と言っても色々あります。・・・
そうです駄洒落です。・・・
まぁそれはいいとして、「壁紙の色」の何を話すかというと「壁紙」を選ぶ時の「色」における注意点なんかをお話したいと思います。
1つ目の注意点は「壁は面積が広いので注意」ということです。
ここまで言えばデザインに明るい方には常識ですが、
色というものは面積が広くなると「薄い色は、より薄く」「濃い色は、より濃く」という特性があります。
これを、デザインの現場では明度や彩度がどうたらと小難しく言いますが、
要するにそういう現象があるということです。
(ちなみに、このことを「色の面積効果」と言います。)
ですから、壁紙のカットサンプルと、実際の壁に貼った時の壁紙は色が若干変わりますよということです。
そのことを念頭において、壁紙を選択するとよりイメージに近い壁が完成すると思います!!
2つ目の注意点は「壁紙は垂直に貼るものなので注意」ということ!!
複数のカットサンプルがあると、それを机に並べて検討するということがおきがちです。
しかし、それでは壁紙を床に対して平行において検討することになってしまいます。
デザインというのは、平行に見るか垂直に見るかでずいぶんと変わってしまうものです。
ですから必ず、サンプルを垂直にして検討するようにしましょう!!
ベストは、実際の壁に画鋲などで貼って検討することです。
工事前に1度決まった壁紙も、石膏ボードを貼る工事が終わりそうな段階で、少し現場にお邪魔してその壁に貼ってみて最終決定するのがお勧めです!!
壁紙仕上の壁というのは、大工さんや軽鉄屋さんが下地(壁の中身)を作り、
ボード屋さんや大工さんが石膏ボードをはって、
クロス屋さんがパテ(柔らかな粘土みたいなもの)で凸凹や溝を埋めてから、
壁紙を貼って終了という流れです。
クロス屋さんのパテ作業は、乾燥させる時間があるので割と時間がかかります。
(その上、パテは2回~3回塗ります。)
15坪程度のお店でも1.5日以上位はかかる感じです。
そして壁紙という素材は、特別なものでなく在庫がメーカーにあるものならば、発注から1日~2日で現場に届くありがたい素材です。(大手から選べば大抵は在庫はあります。)
ですから、クロス屋さんはパテ作業の直前に発注をかける事が多いのです。
つまり、石膏ボードの終わりかけであれば、壁紙はぎりぎり変更できる可能性が高いということ!!
ここが狙い目です!!
といっても絶対ではありませんのであしからず。
これが、やりたい方は事前に工事の方と相談することも強くお勧めします。
このブログを読んだせいで問題がおこっても責任は持ちませんので(笑)
さてさて「壁紙の色」の注意点に戻りまして、
最後の3つ目は、「照明の色は色々なので注意」ということ!!
特に夜主体のお店は注意が必要です。
色とは、簡単に言えば光そのものです。
光がオレンジ色であれば、白色もオレンジになります。
このことを忘れて壁紙を選ぶと、雰囲気が全然違うということがおこります。
特に「緑」や「青」は要注意です!!
きれいな緑と思って選んだが、光のせいでくすんだ壁になんてことのない様に、必ず使用する箇所の照明の色味に近い照明に当てて検討しましょう!!
壁紙の色のお話はとりあえず以上です。
次に「壁紙」のお話をするときは「素材感」についてになると思います。
お楽しみにしていただければ幸いです。
次回のお話は「家具デザインのしくみ。 -テーブル編 その1-」の予定です。
あなたのお店に少しでもお役に立つことを願って・・・。
ではでは。