『店舗デザイン』のしくみ。

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お店のソファ買いますか?作りますか?

 

今回は「家具デザインのしくみ」です。

「椅子」についての第2弾ということになるかと思います。

 

f:id:dotdesign:20120721133412j:plain今回は椅子と言っても「SOFA(ソファ)」についてお話していこうかと思います。

 

ソファってなんぞやという方はまぁいないとは思いますが、要するに「長椅子」です。

基本的なイメージとしてはクッション性が有り座り心地の良いゆったりしたものといった感じでしょうか。

 

座り心地が良いですから、お客様にも何かと人気の席ですね。

できれば「ソファ席」が良いなという方も多いのではないでしょうか。

・・・まぁとなれば基本「回転率は下がる席」とも言えるでしょう。

 

 

お店の場合、このソファは特注で制作することが多いです。

最近のカフェ業態などでは既成のアンティークソファ等を置いているお店もありますが、

それは、なかなかに贅沢なレイアウトです。

既成のソファは基本的に住居で使用することを主眼に置いておりますので座り心地が最重要となります。

そうすると、とにかくサイズが大きくなってしまう傾向があるからです。

それを設置していくと、ゆったりとした雰囲気の演出には最高ですが客席数の観点からは厳しいと言わざるを得ません。

 

その点、特注ですと「機能」や「座り心地」を最小限にすることでサイズを絞れますし、

素材も0(ゼロ)から選択できますのでお店のイメージを統一できるという利点があります。

 

素材ということですと、座面(座る所)と背(寄りかかる所)はビニールレザーをチョイスする店舗が多いです。

これは「拭ける」ということと「安価」であるという利点があるからですね。

欠点としては感触が「ひんやり」してしまう点と、

布(ぬの)と比べ空気の抜けが少ないので、

腰をかけた瞬間のクッションの中の空気が出ていきにくい為、

なんというか『モフッ』とするという点が挙げられます。

(まぁ、この点は本革でも同じです。)

 

あとは、天敵「タバコ」ですね。

ビニールレザーはビニールですから熱に弱いのです。

直ぐに溶けてみっともない跡になります。これは宿命です。

 

しかし、じゃあ「布」や「本革」がタバコに強いかと言えばそんなこたぁないので、

(ビニールレザーよりは良いですが・・・。)

その辺を加味して費用対効果を考えると「ビニールレザー」を選択することが多いのは頷けるところですね。

 

しかし、やはり「布(ぬの)」を張ったソファもいいですよね。

し費用はかさむ場合が多いですが、あの座った感じは凄く落ち着きます。

ビニールレザーと違い、ツルツルとした座り心地がないのもいいところです。

 

ようするに、ソファも椅子です!!

やはりこいつも「回転率」を鑑みてどの程度の座り心地にするかを意識しながら、

各種選択するのがよいかと思います!!

 

次にソファの話の際は、座面寸法や背の寸法などを交えてより詳しくお話しようと思います。

お楽しみにしていただければ幸いです。

 

 

次回のお話は「厨房デザインのしくみ。 -照明編 その1-」の予定です。

あなたのお店に少しでもお役に立つことを願って・・・。

ではでは。

  



≪書いている人≫
㈱dot design office
代表:永井進治
略  歴

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