『店舗デザイン』のしくみ。

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オープンキッチンレイアウトの裏ワザ?(大げさです・・・。)

 

 今回は1度すっとばしてしまった「レイアウトデザイン」のしくみです。

 

前回の「飲食店編」の続きのお話しをしたいと思います。

 

前回は飲食店の場合「レイアウトを考えていく1番最初は「厨房」からです」というお話をしましたが、

今回は、その動線を意識し機器を配置した厨房空間を全体の空間のどこに配置していこうかなぁというお話です。

 

はっきりと言ってしまえば、基本は入口から1番奥です!!

物件の設備・・・給排水やガスの取り口や換気の出口も、それを考慮して1番奥の方にあることが多いので、おのずとそうなってきます。

それが、1番無駄のないレイアウトと言えます。

ガス管や水道管もタダではないので、できるだけ短くすればその分費用もかかりません。

 

しかし、私としては1つの「裏ワザ」をお勧めします!!

まぁ、「裏ワザ」と言うほど大げさな話でもないですがこれを意識すると面白いお店になります。

 

 

f:id:dotdesign:20140218092959j:plain以前の「厨房デザインのしくみ。」でもお勧めしましたが、オープンキッチンは非常に利点の多い、優れたレイアウトです。

 

そして、それをもっと発展させて「厨房」を外から見える位置にする!!

 

これが、「裏ワザ」です!!

 

 

欲を言えば、大胆に入口の隣とかにしてしまう。外から料理しているところが丸見えです。

ですから、もちろん何を見せ何を見せないようにするかは事前にしっかりと精査する必要はあります。

 

20坪位程度のお店なら、1.5m四方くらいの空間は壁で囲ってしまって、その中に食器を洗うスペースを設けます。

電子レンジも隠した方がいいでしょう。

冷凍された食材を揚げることがメインなら、フライヤーも隠した方がいいかもしれません。

 

しかし、冷蔵庫から食材を出し、包丁で切り、炒めたり揚げたりして、盛り付ける。

これは、料理人の方が思っている以上に「美しい動き」です!!

 

見せないのはもったいないと私は思います!!

 

その他にも「外から見えるオープンキッチン」には大きな利点があります。

 

新規のお客様が、あなたのお店を通りかかり入ってみようかなという気がおこる1番宣伝効果のあるもの・・・それは、既に入店されている「お客様」です!!

 

入店されたお客様を奥の席からお通していくお店が多いですが、これは間違っています。

お客様は外から見える席にお通ししていくことが、次のお客様を生みます。

もちろん、その為にはお店の手前にお客様が座りたくなる魅力的な席を作っておくことが重要です。

・・・しかし、「寒さ暑さ」や「外からの視線」を考えるとそう簡単なことではありません。

 

そこで、「外から見えるオープンキッチン」です。

厨房には必ず人がいます。そして、動いてます。

このことは、上記と似たような効果を生みます。

 

簡単に言えば錯覚ですが、「人間がお店の中で動いていること」。

これが、お客様への安心感を生みます。

 

「ホールスタッフ」がただ立っているのだけが見える店内と、

厨房で「料理人」が美しく仕込みをしているのが見える店内とでは、

その違いは雲泥の差です。

 

もちろん、色々な業態や思いがありますので一概には言えません。

ですが、外からも見える「オープンキッチン」1度ご検討されてみてはいかがでしょう!!

 

次回のお話は「外装デザインのしくみ。 -看板編 その2-」の予定です。

あなたのお店に少しでもお役に立つことを願って・・・。

ではでは。

  



≪書いている人≫
㈱dot design office
代表:永井進治
略  歴

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